【共同】パキスタンで３日、上院選（定数104の半数改選）が実施され、４日までの地元テレビの独自集計によりますと、シャリフ前首相が率いる与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派＝ＰＭＬ（Ｎ）＝が非改選と合わせ32～33議席を確保する見通しで、第１党を確実にしました。
 ザルダリ前大統領（写真：AFP/TTXVN） |
下院で過半数を占める与党は今回の勝利で、夏に予定される総選挙へ勢いを付けました。タックスヘイブン（租税回避地）の実態を暴いた「パナマ文書」を発端とする汚職事件で、首相を失職したシャリフ氏の求心力低下が懸念されていました。
ザルダリ前大統領らが率いるＰＰＰ＝野党パキスタン人民党は非改選と合わせ計20議席、ＰＴＩ＝パキスタン正義運動は計12議席にとどまる見通しです。
任期は６年です。52議席のうち46議席は４つの州議会の議員による間接選挙で、６議席は首都イスラマバードと北西部の部族地域から選出されます。